第11回高校生クイズ 四国・岡山大会回顧録

①チーム編成~YES/NOクイズ編
▼全国大会に続いて四国・岡山大会の回顧録も書くことになりました(95年に最初に書いた時は四国・岡山大会の方を先に書いてます)。
その前にやはり前年の第10回のことを書かないといけません(当時は2年生)。

チームメイトの決め方ですが、まず1番ヤル気があったのがI井と僕なのでここは組む(I井は1年の時も出てるがその時のチームメイトは今回出ていない)。
僕はO野と仲がよかったのでここも組む。なのでこの3人はすぐ決まりました。
あとの2チームがどうやって決まったか忘れたけど気づいたら3チームになってました。
▼第10回の四国岡山大会の会場は愛媛県北條市(現在は松山市に編入)。
1990年8月3日(金)に9人で松山へ。昼食を食べた松山のラーメン屋のTVでイラクがクェートに侵攻したニュースをやっていました(これが翌年の湾岸戦争につながった)。

8月4日(土)に行われた四国・岡山大会の結果は

Aチーム:I井、僕、O野→YES/NO3問めで敗退

Bチーム:N森、N田、S井→YES/NOは抜けるが次のペーパークイズで敗退

Cチーム:N城、K村、F瀬→県代表。全国大会は2回戦敗退

YES/NOで勝ち抜けるは各県8チームでここが最大の難関なのですがその中に僕たち以外の2チームが入り、さらにそのうち1チームは県代表にまでなったのは大変驚きました。
▼そして1991年になり3年生に進級。
5月頃、高校生クイズに応募して日程が送られて来た。
それによると今年の四国・岡山大会は6月16日(日)らしい。
今年も一緒に出ようとO野に言ったら「昨年は夏休み中だったけど今年は普通の日曜日で翌日は学校もあるので出たくない」と言われる。
この意見はもっともなので反論はできなかった(そもそも3年生になったら出ないという人も多い)。

※当時の高校生クイズの地方予選は6月~8月上旬の間、ほぼ毎週日曜に行われ、1年の時の第9回も四国・岡山大会は6月だった。むしろ8月にあるほうがレア。
▼I井は出るというのであと1人を探さないといけない。
元々僕はN城の知識の広さには一目おいており、昨年も「もし1チーム4人ならN城を入れたい」と思ってたくらい。
また昨年のCチームはN城以外はクイズが弱い人で、県大会決勝の早押し1問正解→ことわざを3人全員答えたら勝ち抜けという形式でもチームメイトがことわざを答えられなくて4回目のチャレンジでようやく勝ち抜けたらしい。

そういうこともあり、N城を誘ったが「昨年のチームで出る」と断られてしまった。

あと1人どうしようかなと思っていたらこの頃、I井がS井(昨年はBチーム)とすごく仲がよくなっていてS井を誘いたいという。
僕はS井と仲は悪くなかったが特によくもなかった。でも3人いないと出れないし、どうせ高校生クイズなんて99.9%の高校生は予選で落ちるのでそれほど深くは考えず「うん、S井でいいよ」とOKした。

結局この年は

Aチーム:I井、僕、S井

Bチーム:N城、K村、F瀬

という2チームで出ることになった。
▼この年の会場は香川県の宇多津町・宇多津ゴールドタワー前広場。昨年と同じく前日から行くことに。高校生クイズの地方予選はこうやって友達と小旅行することが楽しい。

そしていよいよ当日、YES/NO予選が始まった。

第1問「四国ゆかりの文豪、正岡子規、夏目漱石、菊池寛の3人はいずれも君たちが目指すアメリカには行っていない」

まあそうだろうということでYESへ→正解。

第2問「日本で栽培面積のもっとも広い果物はミカンである」

まあそうだろうということでYESへ→正解。

第3問「香川県象頭山にある金毘羅(こんぴら)様の「金毘羅」とは「インド象」という意味である」

どういう思考でNOに行ったかは忘れたがNOに行って正解。
サンスクリット語のワニを意味する「クンビーラ」から。

ここまではBチームも全問正解。
▼第4問「水鳥のガンを飼いならすとガチョウになる」

これはウルトラクイズの本の機内3択400問に似たような問題が載っていた。

その時は
ガチョウは何を飼いならしたもの?
①ガン ②○○ ③○○

という形で出題されていたがウルトラクイズの本は何冊も読んでたので数千問の3択の中の1問。しかもその3択の答えを覚えてなかった。ガンじゃなかったかも知れない。

「これウルトラの3択に似たような問題があった!」ということは言ったが自信がないのでN城たちを引き込めなかった。

僕たちはYES、N城たちはNO。

そして正解はYES。ここが1つめのターニングポイントとなった。
▼残りチームも少なくなってきたのでここからは後ろに下がって前方のYES/NOゾーンまで走っていく形式。

スタート地点で「YES」「NO」と書かれた小さいカードを渡され、「問題を聞いたら違うと思う方のカードを捨てて走ってください。もしYESの方に入ってそれが正解でもYESのカードを持ってなければ失格です」と説明がされる。

ウルトラクイズの○×は人数が多いほうに走っていかないように「○」か「×」と書かれたボールを拾ってから行くように工夫されているが、高校生クイズも同様の工夫をしているんだなあと思う。

第5問「タマネギはユリ科である」。

これは高知県で土佐塾高校だけがYESに行き、僕らを含めた残りの全チームはNOに行った。
そして答えはYESだったので土佐塾が勝ち抜け1番乗り。
しかしあと7チームを決めるためにYES/NOクイズは続く。

※○○は○科というのは分類によって違うし、後から変わることもあって現在はタマネギはヒガンバナ科らしいです。
▼第6問「ニワトリに黒いエサを与えると卵の黄身も黒くなる」

YESに行って正解。

気づくとI井は他校の女子生徒(あとでわかったが土佐高らしい)と仲良くしている。
この状況でナンパをするとはすごい奴だ。

そして2つめのターニングポイント。

第7問
「レース編みは女性が競争して編んだことからレースと呼ばれるようになった」

これは僕はYESと思った。
しかし土佐の女子が「綴りが違う」と言った。

じゃあNOか、ということでNOへ行ったら正解。土佐の女子には感謝してます(競争のレースはrace、レース編みはlace)。
▼何問めで勝ち抜けたかは忘れたけど単行本を読むと11問めの「『うだるような暑さ』の『うだる』とは『ゆでる』という言葉が変化したものである」という問題はやった記憶があるので結構問題数はかかった(ただ最後の2チームとかそういうのではなかったので結構早い段階で勝ち抜けたと思う)。

勝ち抜けた8チームの中には同じ高校のO本チームやさっきの土佐高校の女子チームもいた。

ついに最大の難関であるYES/NOクイズを抜けた。
正直この時は「よし、勝った(県代表は決まった)な」と思った。

実際にはこの後、大苦戦するのだが…。
part2へつづく
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